小規模・中規模・大規模の規模別に解体業者の違いを比較
一口に解体業者といってもその規模はさまざまです。従業員がごくわずかな業者から、社員を数十人を抱える立派な企業まで多岐にわたります。それぞれの規模に応じて得意とする解体工事や価格などは変わってきますから、解体を依頼する前にそれらについて知っておきたいところでしょう。今回は解体業者を規模別に「小規模」「中規模」「大規模」の3つに分け、それぞれの特徴や他との違いについて解説していきます。
小規模経営
小規模の解体業者とは一般的に1人~数名程度の解体業者を指します。個人事業主や家族経営といった形が多く、ハウスメーカーからの仕事を孫請けするなどのケースが多くなっています。自ら解体工事を受注し工事を行うよりも、この後紹介する中規模や大規模といった解体業者の下請けとして解体工事に携わることが多くなります。
価格の違い
小規模な解体業者は、必要最低限の従業員で運営されていることから、人件費があまりかかりません。そのため人件費面から考えると解体の見積もりが比較的安くなりやすいというメリットがあります。ただし、自社で収集運搬車両や重機などを保有していない会社も多く、中規模や大規模な解体業者に産業廃棄物の収集を外注していたり、重機をリース会社からリースしていることもあるため、その分の費用が上乗せされ総合的に判断すると小規模な解体業者だからといって一概に安いとは言い切れません。
運営の違い
小規模な解体業者の場合、中規模や大規模業者に比べて従業員が少ないため、一人が複数の役割を兼任するというケースが多く、社長が営業や現場監督までこなす場合も少なくありません。時には社長自ら重機を操作し、数人の従業員とともに家屋を解体することもありますので、別の現場で予期せぬトラブルが発生してもすぐに対応してもらえないことも出てくることもあります。そうなれば工期の遅れにもつながってきます。また、小規模の解体業者は広範囲の解体に対応しにくいため、埼玉の解体業者であれば埼玉県内の解体工事のみ、東京の解体業者であれば東京の解体工事のみといったように地域に密着した経営になりがちという特徴もあり、県外からの問い合わせに対応できないことも出てきます。さらにこれはあくまでも一部の解体業者に限られますが、違法解体や不法投棄といったような悪徳ともいえる行動をとる業者も存在しています。
対応の違い
地域に密着していることからさまざまな注文にも気さくに対応してくれる業者も多くありますが、中にはぞんざいな対応をする業者も見られるようです。場合によっては見積もりや契約書も作らず口約束だけで済ます業者もいたり、現場の職人のマナーがなっていない業者もいるため注意が必要です。
設備の違い
「価格の違い」でもふれたように小規模な解体業者の中には自社で収集運搬車両や重機を保有していない会社もあります。そのため比較的小さな物件の依頼でも自分たちだけでは対応できず外注するケースも出てきます。
その他の違い
解体技術については各解体業者によって大きく異なるのも小規模な解体業者の特徴です。熟練の職人が多い業者もあれば、そうでない業者も多く存在しています。また家屋などの建物解体は行えても原状回復やスケルトン工事は行えないといったこともあります。
中規模経営
中規模経営の解体業者は、社員数が10~20人程度の解体業者を指します。ハウスメーカーの一次下請けとして業務を請け負っているケースも多く、年間にすると100件以上の工事を行う業者も少なくありません。
価格の違い
価格については、小規模な解体業者よりも社員数が多いことから見積価格もやや高めになることもありますが、自社で職人をかかえたり、収集運搬車両や重機を持つことで下請け費用や外注費用などを抑えている業者もいます。
運営の違い
中規模経営の解体業者の場合、個人事業主ではなく法人として営業しているケースがほとんどです。また小規模業者のように、社長が営業と現場監督を兼任するといったことはあまりありません。社長は経営に専念し、実際の家屋解体は専門の職人が担当することが多くなっています。さらに、小規模な解体業者に比べ広い範囲の解体に対応しやすく、扱う件数も多くなっています。
対応の違い
小規模経営の業者に比べ、中規模経営の業者は施主に対するマナーや対応がしっかりしています。小規模業者の時のように口約束で契約を取ることはあまりありません。しかし、少数ですが中には乱暴な態度で接してくる業者もいるので注意が必要です。また営業担当者がいることも多いので、解体に関する説明をしっかりとしてもらえたり、急な連絡などにも対応してくれる業者が多くなります。
設備の違い
設備に関しては、小規模業者のように自宅を事務所にするといったケースは少なく、ほとんどの場合で別に住所を構えています。また大規模な解体業者ほどではありませんが、重機に関しても複数台所有していることが多くなっています。中型重機を所有しているところも多く、小規模な家屋や建物解体工事はもちろん比較的大規模な解体工事にも対応できる会社が多くなります。
その他の違い
中規模経営の業者は多くの解体工事を手掛けていることから、技術に関しては比較的安定しています。手掛ける工事も木造家屋から鉄筋コンクリート造りの建物まで、幅広く対応できることが多くなっています。もちろんすべての中規模業者がこのような工事に対応できるわけではなく、中には違法行為を行う業者も存在しています。さらに大規模業者ほどではないにしろ、受注した工事を下請け業者にマージンをのせて丸投げする業者も多くはないにしろ一定数存在しています。
大規模経営
大規模経営の解体業者は、社員数20名以上をかかえる比較的大きな会社を指します。法人形態を取っているのはもちろん、このクラスになると企業組織としてかなり整った体系を持つことが多くなっています。
価格の違い
大規模解体業者の場合、人件費で経費がかさむため、小規模や中規模業者に比べて価格が割高になることが多くなっています。また中には自社で職人をかかえず受注した解体工事をすべて下請け業者に丸投げする会社も存在します。
運営の違い
大規模解体業者の場合、運営は細かい役割分担に基づいて行われます。現場監督や作業員はもちろん、経理などの事務職や営業担当といった職種はきちんと分かれています。こうしたシステムは中規模業者に比べても格段に細分化が進んでいます。また、解体工事に必要な許認可や資格を必ずといっていいほど保有しており、法令順守のもと解体工事を行ってくれます。
対応の違い
施主への対応に関しては、組織体系が整っている分、小規模や中規模の業者に比べてよりしっかりしているといえます。見積もりも出さなかったり契約書を作らないなどのケースはまずありません。また担当者の対応も丁寧で紳士的なことが多くなっています。
設備の違い
大規模解体業者は、数多くの重機を保有する会社も珍しくありません。その種類に関しても、小型から大型までさまざまなタイプの重機がそろえられています。さらに収集運搬車両も複数台所有し、その他に破砕設備なども保有していることが多く、家屋や倉庫と言った小規模な解体工事だけでなくビルや商業施設の解体工事にも対応することが可能です。
その他の違い
大規模解体業者は設備が整い、かつ人材もそろっていることから、総じて高い技術力を持つことが多くなっています。また、産業廃棄物の運搬や処理を同時に行っているところも多くあります。但し、ビルや商業施設の解体工事を行えることから、一般住宅の解体や店舗の原状回復やスケルトン工事を行わない会社や、受けても下請けに丸投げしてしまう業者も多くなってきます。
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